63 名無し募集中。。。 2008/08/02(土) 20:04:44.04 0
アレだな
ガキさんを救いにいく時、れいなは行かないわけだ
从*` ロ´)<裏切りものはゆるせないっちゃ
で、敵のアジトで皆が苦戦してる時、相手を殴り倒すわけだ
川*’ー’)<れいな、あんたガキさんのこと…
从*` ロ´)<許せないから、殴りにきたっちゃ、って
馬鹿だ俺w
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Resonanted...
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「れーなたちを裏切ったヤツなんか、助けになんか行けんやろ!!!」
ガキさんの居場所がわかった。
あたしたちは、仲間を取り返すためにすぐにでも行動しようとしていた。
でも、れいなだけが頑なに拒んだ。
確かに、ひとつずつ判明した事実はあたしたちにとって驚愕の事実。
実は、ダークネスのスパイだった。
あたしたちの行動は、逐一報告されていた。
その上であたしたちの前から姿を消す時、メンバーの記憶を消していた…
はっきり言って「騙されていた」のだから、れいなの気持ちはわからなくはない。
でも、ガキさんが大事な仲間であることは、やっぱり変わりのない事実。
ガキさんが1枚だけ遺していた写真。
リゾナンターのメンバーの中心で笑顔の写真。
一度に蘇ったガキさんとの記憶。ガキさんがいたから、みんなもがんばれた。
良き相談役として、良きお母さんのようなあたたかい眼差しで、みんなと一緒になって…
「ガキさんがスパイだったとか、そんなの関係ないでしょ!?
れーなだって、ガキさんとあんなに仲良かったじゃない…!」
「うるさい!
あんな平気な顔してれーなたち騙しとったなんて腹立つけん!!!!」
エリがれーなを抑えようとするけど、全然耳を貸そうともしない。
「もう間に合わない! 急がんと…」
みっつぃが視た未来。
その時間まで、あとわずか。
「れーな!」
「行かん! れーなは絶対に行かん!」
どうしても聞き入れないれいなを残し、7人で目的地に向かう。
しかし、れいな抜きの戦いは予想以上に苦しかった。
直接の攻撃が出来るメンバーの人数が圧倒的に足りない。
ここに、れいなのあの素早さと武術があれば、どれだけ楽になったか…
そして、さゆの治癒、エリの風の力が、れいなの能力で増幅されていれば…
一人、また一人と膝をつき力尽きていく。
ガキさんは目の前にいる。
あたしたちが現れたことに驚いて、そして涙を流したガキさん。
『助けて』という心の声が、あたしたちメンバーに届く。
それはあたしが精神感応の能力者だからじゃない。
ガキさんの心の声に「共鳴」しているからだ。
それなのに、こんなところであたしたちは終わっちゃうの…?
「うりゃあああああああああああああああああ!!!!!!」
雄叫びと共に現れ、華麗に舞うように敵を蹴散らす見慣れたシルエット。
怒りに燃えた一人の戦士が、その拳を叩きつける。
「ガキさんを返せええええええええええ!!!!!!!」
れいなの叫びがあたしたちに届く。
きっと、ガキさんにも。
「みんな、もうちょっとだけ頑張ろうか…!」
れいなはあたしたちに目を向けると、右手を高々と突き上げた。
呼応するように腕を突き上げると、まばゆい光が敵をかき消していった……
「…ごめんね、みんなを騙すことになって…」
「でもガキさんにはリゾナンターの心があるんや。
だから、みんなにも心の声が届いたんやよ」
ガキさんは何度も頭を下げた。
でも、心はひとつ。もう離れることはない。
「…悪いのはガキさん…やなくて、そんなことさせるダークネスやけん」
れいなは不機嫌そうな顔で吐き捨てると、ガキさんの目の前に歩み寄る。
そして数秒立ち止まって何かを考えたあと、キッとガキさんを見据えて…
「…でもやっぱ許せんから、ガキさんのこと殴っちゃる!」
れいなが大きく拳を振りかざすから、あたしたちは止めに入ろうと慌てた。
でも、れいなはガキさんの頭を小さく小突いただけだった。
「…ガキさんのバカぁーーーーーーー!!!!」
ガキさんにしがみついて大声を上げて泣くれいなの背中を、
ガキさんもまた泣きながら優しく撫でていた。
あたしたちはそんな二人を、やっぱり笑顔で見つめていた。