あとがきスレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/22534/1210777848/37-39サボの代表作としてこの作品を挙げていただいてます。
ま、唯一のシリーズものですしね。
あとがきにもいろいろ書いてあるんで、そっちじゃ触れてないことを書きたいと思います。
おそらく、自分の作風は「癒し」「あたたかみ」みたいなのが先行してると思ったので、
ここはもう、ガッツリとダークな方に突き落としてみたいなと思ったんです。
滅多にこういう作品書かないので、序盤を練ってる時はちょっと鬱でしたよw
くら~い気分じゃないとああいう話って出来上がってこなさそうな気がしてですね。
イメージを固めるために、頭の中までダークにしました。
が、いかんせん書き慣れてないのが響きましたねー。
もっともっと陰鬱にしたかったんですけどそこまで行き着けませんでした。
負の世界・闇の世界に沈んでしまったリーダーが、
もうそれこそ何もかも腐っちゃってるくらいな勢いで書いてみたかったんですがw
けど根底には愛ガキをちゃんと置いておこうとは思って、
そのためにサボティ大好き設定のお守りを中心に据えて、
あれやこれやと展開させていったわけであります。
結局愛ガキじゃねーかwwwな展開になったのはもう許してくださいw
ハッピーエンドで自分の作品が終わらないと気持ち悪いんですwww
だからこそ、一筋縄の再会にはしたくなかったんですよね。
ガキさんを奪還しに戦いに行ったー勝ったーガキさんおかえりー、て話は、
きっと他の諸作者様が書いてくれるだろうと思ったし。
単純な、愛ちゃんとガキさんの間の動きだけじゃなくって、
ダークネスも単純な奪還妨害ではない意味で存在させて、出したいと思ったんです。
そういう意味では紺野さんの配置ってけっこう面白くて、
もうダークネスの絶対的な科学者なのに、昔の絆をしっかり重んじてたりしてるという。
マッドサイエンティストこんこん設定は実はサボティにとって一番苦手なキャラ作りなだけに、
あえて、登場時に狂気の科学者のように演じてみせることでギャップを出したかったんです。
そこから先の「いい人こんこん」ならいくらだって書けますからw
当然、この話は闇から光へと還るリーダーが中心の物語ですけど、
同じように、捕らわれた闇から抜け出すサブリーダーもいて、
闇に魅入られながらも、決して光は忘れない、そんな彼女たちのかつての仲間がいる。
この3人の関係を複雑に交差させながら、でもなかなか交わらないとか、
そんなもどかしい話に持って行きたかったんです。
最後に、リゾナンターである愛ちゃんとガキさんの線はひとつになって、
ダークネスから抜け出すことのできない紺野さんは、ついに交わらない、とか。
どうしてもリゾスレでマコトのキャラだけは弱くて、
マコトをきちんと描き出せずに登場させてあげられなかったのが悔やまれます。
あの「好きな先輩」を見た直後だけに、さらにそう思いますw
最後の部分、今読んでみるとやっぱり取って付けた感がありますね。
わざとらしいというか。ちょっと自分の作品らしくない。
ラストに向かって必死に書いてったそこら辺の部分よりも、
中盤から終わりの方にかけてのお守りを巡る心の動きの方が、
スラスラと書けた分、自分の中でも好きな場面かもしれません。
この後、番外編として「an amulet message」を書きました。
他にも、この話をいろんな視点から書きたいと思っています。
ひとつ、珍しくプロットを書いて、今考えている話は、この番外編です。
まぁ、書き上がるのかどうか微妙になってきてますが…w
(09/02/03)